赤城雨風と物語の風

バカバカしくて苛烈な純文学創作

2019-01-17から1日間の記事一覧

無色の唄

エイミー・ベンダー/菅啓次郎 訳 っぽく *多少性的な描写あり 祖母の家には、大きな蔵があった。 祖父が建築業を営んでいた名残で、5歳の私をすっぽりと覆い隠してくれた。暗く湿った空気は、熟れて落ちたアプリコットに似た、甘い匂いがした。何時間でも中…